飯食える字面

マンガ喫茶でおはようございます。花の慶次11〜18巻を読みました。
慶次、素晴らしい引き際だ。かぶきっ放しではなく良いうちに身の振りを決めていく。
かっこええわかっこええわ。つい男性は二次元でいいって短絡反応したわ。


2晩泊まるくらいならコミックス買えるだろうと言われます。読みたいのも読みたいんだけど、マンガ喫茶の空間がけっこう好きでして。
存在まるまる匿名になるような、半個室がなんだか楽です。男に生まれてたらビデオ試写室行くタイプだと思う。


SUGAR(新井英樹)の8巻も拝読いたしました。複数の記憶が暗喩で繋がる跳躍力と溶解感、がっつり主観な視座に持っていかれ…
っていうとえばんげりおんの類みたいだけどちがうちがう。底抜けに明るいの。怖いくらい。
多弁なキャラがデフォルトで、痛快な風刺。それだけならクスリと笑ってお終いですが、たまにある無音のシーンは本当に音がしない。
そりゃ紙は喋りませんけど、どのくらい「静か」かって耳の奥に周波音が残るほどです。
いち感覚がぶっ飛んでいる渦の只中をネームに起こすことってできるんだな、と思いました。
一つのことを伝えるのに、正攻法でない方が伝わることはあると思います。
音を伝えるマンガ、色を伝えるモノクロ、孤立を強めるコミュニティ、などなど。
個人差あれど(薬の副次効果みたいなものなんだろうか)こういう意外性に多く触れたいと思うのです。