当たり年かもしれません。帰りの電車が接触事故で脱線、深夜におよそ1時間立ち往生しました。乗っていたのは真ん中の車両です。眠たい頭で停止信号かなと思ったくらい静かな脱線でした。
車内を走る乗務員の「電車は燃えません」というアナウンスには閉口したけれど、あとの処置は(見えた範囲で)ほぼ適切だったように思えます。
救急車が早かった。鉄道整備が続いてやってきました。車輪は自動車を巻き込んでしまったようで、乗客は臨時運行の列車へと乗り換えました。
最前の車両から空気式の避難用滑り台で線路内に降り、迎えに来た電車の後部車両へと移りました。電鉄の制服が順序良く案内しました。簡易階段を昇る際、お怪我はありませんか、気分は悪くありませんか、と一人一人に声をかける姿は見事だったし、車内放送も(ちょっとうわずってたけど)冷静に語られていたし、タクシーの手配もされました。
大きなパニックも感じられませんでした。隣に座っていたお姉ちゃんが感受性の強そうな子で慌てたけれど、友達と電話をし始めたから安心しました。前の車両に乗っていた人達は振動やストレスを受けたかもしれません。それでも深夜という客層で良かった。ベビーカーや児童は見なかったもん。
不謹慎ながら避難訓練のように感じました。事故は現実ですが、真似事に思えたのも規模の小ささと居合わせた皆の善意のおかげです。